コンブチャには、健康な菌が多く含まれています。その中の1つが酢酸菌です。この酢酸菌とはどのような働きをして、どのような効果のある菌なのかを紹介します。コンブチャを飲んで腸内から健康、そして美しくなりたい方、必見です。
酢酸菌とは
酢酸菌ですが、お酒の主成分であるアルコールを酸化して、酢酸を作り出す細菌です。
酢酸菌を利用した発酵食品というのは、世界各地に存在しており、日本ではお酢が有名です。他にもワインビネガー、ナタデ・ココ、カスピ海ヨーグルトなどがあります。
また、酢酸菌は大きく分けて2種類存在しており、ブドウ糖を酸化させることが得意なグルコノバクター属の酢酸菌、そしてアルコールを酸化させることが得意なアセトバクター属の2つです。
コンブチャには特に、アセトバクター属の酢酸菌である、アセトバクター・キシリナムが関係をしています。
アセトバクター・キシリナム
酢酸菌には、ナタデ・ココを作るためには欠かすことのできない細菌です。ココナッツミルクに酢酸菌を加えて発酵させることで、ナタデ・ココが作られます。日本ではヘルシーなデザートとして一世を風靡したナタデ・ココですが、これも発酵食品の1つであったわけです。
そして、アセトバクター・キシリナムですが、コンブチャにも欠かすことができない細菌です。コンブチャを作るためには紅茶キノコの株と呼ばれるゲル状のものを紅茶に浸して発酵させるのですが、この紅茶キノコの株は、産膜性酢酸菌のコロニーが形成したセルロースのゲルなのです。
アセトバクター・キシリナムは、アルコールからこんにゃくのようなセルロースでできたゲル状の膜を作ることができるのですが、つまり、コンブチャを作るためには酢酸菌というものは欠かすことができないというわけです。
酢酸菌の効果
酢酸菌の効果ですが、下記のような効果があるとされています。
- 疲労回復効果
- 夏バテ解消・食欲増進効果
- 便秘解消効果
- 高血圧の予防
- 血液サラサラ効果
- 冷え症の改善効果
- 殺菌・防腐・抗菌効果
- カルシウム吸収率アップ
- ストレス解消効果
- 血中コレステロール値を下げる効果
- 血糖値の上昇を抑える効果
- 内臓脂肪を減らす効果
- 二日酔いの予防効果
- 老化防止効果
これらの効果が酢酸菌から得ること出来ます。
コンブチャと酢酸菌
コンブチャと酢酸菌ですが、前述のとおり酢酸菌がなければコンブチャを作ることができませんので、豊富に酢酸菌が配合されています。
酢酸を単純に摂取するのであれば、お酢などが効果的ですが、お酢に関しては好き嫌いが明確に分かれてしまい、飲める人と飲めない人が出てきてしまいます。
一方、コンブチャに関してですが、自作したコンブチャはともかくとして、市販のコンブチャは多彩な味がありますので、お酢がダメだという人であっても容易に飲むことが可能です。
また、コンブチャは酢酸菌のみならず乳酸菌をはじめ、消化酵素が含まれていますので、単純にお酢を飲むよりも高い効果を実感することができると思われます。つまり、飲みやすい上に健康の効果がさらに高くなると言えるのです。
まとめ
コンブチャを作る上では、酢酸菌というものが非常に重要な働きをします。酢酸菌がなければコンブチャを作ることができません。
コンブチャに関しては、酢酸菌の他に乳酸菌や消化酵素などが豊富に含まれていますので、単純にお酢を飲んで酢酸を摂取するよりも多彩な効果を実感することが出来ます。